2004年、ALICE and the PIRATES（アリス・アンド・ザ・パイレーツ）がニューラインとして立ち上げられた[21]。ALICE and the PIRATESは「海賊の中に紛れ込んだアリス」をイメージしたラインで[24]、ピンクやサックスをメインカラーとするBaby， The Stars Shine Brightに対し、黒や紺を基調としているほか[21]、メンズデザインも発表している

alice auaa（アリスアウアア）は、ゴシック・ブランドの一つ。デザイナーは船越保孝。デザインは退廃感とエレガンスを基軸としており[2][3]、ガーゼ素材のアイテムが印象的である[4]。1993年に神戸でAlice in Modern Timeというショップを開店したのが始まり

MIHO MATSUDA（ミホマツダ）は、ゴシック・アンド・ロリータブランドの一つで、デザイナーは東京モード学園出身の松田美穂。裏原宿のセレクトショップGOLDSEALが2003年3月に立ち上げた。「洗練された少女の宝箱」がコンセプトで、ヨーロピアンテイストを取り入れた、大人のためのガーリースタイルを提案している

ゴシックアンドロリータがファッションカテゴリーとして成立する過程には諸説あるが、その源流を辿るとかならず行き当たる名前がある。そのひとつが、ラフォーレ原宿地下に店を構えるアトリエピエロと、そのオーナー大橋敬子氏の名だ。

「つるつるんとした」とか「だらだらんとした」と大橋が表現するファッションは、バンドの舞台衣装として人気があった。当時売り出し中だった、La'cryma Christi（ラクリマ・クリスティー）やL'Arc〜en〜Ciel（ラルクアンシエル）、MALICE MIZER（マリスミゼル）のメンバーの姿もしばしば見かけたという。

アトリエピエロの前身は、今はない原宿プラザの地下にあった。小さなショップがいくつか集まってアパレルフロア。そこでしばらく営業した後、1978年、ラフォーレ原宿ができたときに移動した。大橋はそこで販売員を務める。献身が認められ店を譲り受ける形で独立したのは1991年のことだった。