原宿発のライフスタイル!? <カワイイ文化>とポップカルチャー

ロリィタファッションなどの原宿発ストリートカルチャーから始まった<カワイイ文化>は、いまや外務省の<Cool Japan>に後押しされて、世界的に広まっています。そんな日本発のポップカルチャーのなかで、<ロリィタファッション>はどのように位置づけられているのか?ちょっと真面目に見てみましょう。

ロリィタファッションなどの原宿発ストリートカルチャーから始まった<カワイイ文化>は、いまや外務省の<Cool Japan>に後押しされて、世界的に広まっています。そんな日本発のポップカルチャーのなかで、<ロリィタファッション>はどのように位置づけられているのか?ちょっと真面目に見てみましょう。

目次

ロリィタファッション世界へばく進中?日本発<カワイイ文化>を真面目に検討してみる

もともとは、ストリートファッションの一つにすぎず、ひっそりと愛好家だけが楽しんでいたロリィタファッションが、世界中へと広まっていった背景には、<Jポップカルチャー>と呼ばれる、新しい日本の文化発信が大きく影響しています。

<カワイイ文化>外交も続々登場!

<カワイイ文化>外交も続々登場!

Jポップカルチャーの伝道師として有名な、桜井孝昌氏のレポートより。日本の<カワイイ文化>は、外国人の目から見ても魅力的に映る。

ところで改めて<ポップカルチャー>って何のこと?というギモンが浮かんできませんか?

ポップカルチャーとは、<popular culture>を省略した呼び方です。普通の日本語に翻訳するなら<大衆文化>とでもいいたところですが、あえてカタカナ語にしているのは、<外国が注目している日本のポピュラー文化>を強調する意味もあるのかもしれません。

試しに英語で<Japanese pop culture>で調べてみると、海外で注目されているカテゴリーは、少し前まで<サブカルチャー>と呼ばれていた分野であることが解ります。

ウィキペディアアメリカ版では、トップに挙がってくるのが<Kawaii>それから、マスコット、アイドル、芸能界、マンガ、アニメ、6番目に<ファッション>が登場します。

1\tKawaii
1.1\tMascots
2\tJapanese idols
3\tGein?kai
4\tManga
5\tAnime
6\tFashion
7\tFilm
8\tGames
9\tMusic
10\tTelevision
11\tInternet
12\tSee also
13\tReferences

海外での<Japanese pop culture>でトップのキーワードが<Kawaii>であることが良く解るコンテンツですね。

日本の<Kawaii><ロリィタ>を世界中に発信している<大使>やジャーナリストも

世界中に急速に広まる日本発の<Kawaii>は、<カワイイ大使>に代表されるクールジャパン戦略に後押しされている面と、ジャーナリストによる発信でバックアップされている面が重なり合っているようです。

<カワイイ大使>に任命された3人

<カワイイ大使>に任命された3人

海外のニュースサイトより。

中央は、ロリィタファッションモデルとして、<KERA>や<ゴシック&ロリータバイブル>で活躍している、青木美沙子さん。

シンガポールでクールジャパンがデビュー

シンガポールでクールジャパンがデビュー

海外ニュースサイトより。

クールジャパンの波に乗って、ロリィタファッションブランドを中心に、アジアやヨーロッパへの出店&出典記念のイベント(お茶会やファッションショーなど)が続出!
現地でも話題を呼んでいます。

ジャーナリストでは、桜井孝昌氏による情報発信にたくさんのファッションジャーナリストが賛同したり、対談などの形で広まっている様子がうかがえます。

作家、ジャーナリスト、事業企画・イベントプロデュース等の仕事とならび、2012年7月現在世界23カ国100都市以上で講演やイベント企画、ファッションショーといった「ポップカルチャー文化外交」活動を実施中。外務省委嘱のカワイイ大使プロデューサー、アニメ文化外交に関する有識者会議委員等も歴任。著書(発売順)に『アニメ文化外交』(ちくま新書)『世界カワイイ革命』(PHP新書)『日本はアニメで再興する』(アスキー新書)『ガラパゴス化のススメ』(講談社)『「捨てる」で仕事はうまくいく』(ダイヤモンド社)がある。

桜井孝昌氏はこんな人。

<カワイイ文化>が街を元気にする!小樽市では、ロリィタファッションを軸にした町おこし企画も

桜井孝昌氏の<Kawaii>プロデュースは、クールジャパンだけにとどまっていません。小樽市が取り組んだロリィタファッションによる町おこしのときも、イベントに登場して、トークショーに出演して盛り上げに一役買っていました。

青木美沙子、木村優の二人は、2009年度外務省から委嘱されたカワイイ大使の経歴を持つ。カワイイ大使のプロデューサーだった私と二人は、いろいろな国にファッションを通した文化外交活動に出向いたのだが、3人がステージにそろうのは2009年11月のバルセロナ以来4年ぶりのことだった。戦友の再会のようなものである。その間、青木は日本ロリータ協会を立ち上げ、世界のロリータファッション愛好家のネットワークを強化すべく、世界中を精力的に周り続けた。

<Kawaii>を一緒にプロデュースしてきた3人のトークショー、見ごたえありそう!

▲KOKOkim feat.GLAD NEWS

▲KOKOkim feat.GLAD NEWS

同じ日の木村優ちゃんのファッションショー

ステージイベント

ステージイベント

観客と一体になって盛り上がっています。

カワイイがいかに世界の中の日本のイメージになっているか、いまでは当たり前のように日本国内でも語られるようになった。国内の風潮がそうなるはるか以前に、「カワイイ」という旗をふって世界を走り抜けたカワイイ大使。そのパイオニア精神をたくさんの日本人が受け継いで世界に向かっていってくれたら、これ以上の喜びはない。

敏腕イベントプロデューサーとして<Kawaii>をけん引してきた桜井氏ならではのコメントです。

<Kawaii>についての研究も本になっている。

<Kawaii>についての研究も本になっている。

<日本人はカワイイ民族だと思います>
なんて発言がされるほど、<Kawaii>は日本にとって、重要なキーワード。世界に発信される<カワイイ文化>とは!?読んでみても面白いかもしれませんね。

桜井孝昌氏は、こうした研究や活動の成果を本にもまとめています。

このように、<Kawaii>をキーワードにした、若者向けの文化は、国内外を問わず発信されていて、様々な場所で日本のポップカルチャーをアピールする大きなアイコンの役割を果たしています。

まとめ

クールジャパンをきっかけにして、国内外にアピールされてきた日本発の若者向け文化は、<ポップカルチャー><カワイイイ文化>と呼ばれて、新しい日本のユニークな文化の一つとして認識されています。

<Kawaii>のキーワードのもと、ロリィタファッションも立派に日本のポップカルチャーのメインコンテンツとなっています。

世界中に広まった要因の一つは、クールジャパン戦略で<カワイイ大使>を務めたロリィタモデル、ジャーナリズムの方向からプロデュ−スしてきた桜井孝昌氏の存在が大きいです。

こうして、ロリィタファッションは、日本を代表するポップカルチャーの一つとして、確実な地位を築いています。

お読みいただきありがとうございました。 <キュレーター ruaha>

※コンテンツメディアメディアプロデューサー櫻井孝昌さんは、昨年末、不慮の事故でお亡くなりになりました。<カワイイ文化>を世界に広めたそのご功績に敬意を表し、心からご冥福をお祈りいたします。<カリスマトーク編集部>

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